お正月飾りの代表的な種類と意味について
…飾り方や、飾っておく期間とは?

お正月飾りの代表的な種類と意味について<br />…飾り方や、飾っておく期間とは?

12月になると至る所で目にするお正月飾り。紅白や金銀など色合いが華やかなものや、オシャレなしめ飾りが増えており、季節感のあるインテリアとして使う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなお正月の飾り物ですが、実はそれぞれに意味があり、設置における決まりごと・慣例があります。いざという時に「付けちゃいけない日があったような…」「玄関につけるのってコレで良かったっけ?」と急に不安になることもあるはず。代表的なお正月飾りの種類と意味、飾り付け時期をご紹介します。

お正月飾りの由来と、飾り付ける時期について

正月かざりとは

正月飾りは、お正月を迎えるために飾るものの総称。
例の如く文字通りですが、ポイントはお正月に飾るものではなく、お正月を「迎えるために」飾るものであるという点。私達の感覚ではお正月と言うと1月1日から三が日もしくは松の内までの“期間”を指すように感じますが、ここで言うお正月というのは“正月様(年神様/歳神様)”の方です。

迎えるための準備をしなくても時間は勝手に流れて元日になったり、1月が終わっていたりしますが、神様の方はそうも行きません。きちんと準備をしてお迎えしないと来てくれないと年神様が来てくれないかはさておき、フットワークも軽ろやかに家までお越しくださる神様を疎かにせずお持て成しする・気持ちよく過ごして頂くための飾りが正月飾りなのです。

正月飾りを飾るタイミングは?

正月飾りは「正月事始め」から1月28日まで、もしくは29日を抜かして30日までに飾るというのが一般的です。ちなみに正月事始めは12月13日もしくは地域により12月8日の事を指し、昔の暦から“お正月を迎える準備を始める”ために良い日と定められた日。この日から年神様をお迎えするため煤払いや大掃除などを行いますから、正月始めにいきなり飾り付けをするのではなく、大掃除が終わって綺麗になってから飾ると良いでしょう。

日本の文化としては大掃除が終わり次第、12月半ば~後半にかけての時期に早めに飾っておくのが良いと言えます。しかし現代では家庭でクリスマスを祝う習慣が一般化している関係もあり、最近ではクリスマス終了後に飾るのがベストだと言われています。キリスト降誕祭ではなく単なるパーティー感覚で行うにせよ、他の宗教の神様とゴチャ混ぜにするのは良くないということ。もちろんお部屋の見栄えとしても洋風なクリスマスツリーと、しめ縄や鏡餅などの「ザ・和風!」な正月飾りが一緒に飾られているとミスマッチ感がありますしね。

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飾り付けをしてはいけない日はある?

正月飾りを付けるのを避けたい日は、12月29日と12月31日(大晦日)。
なのでクリスマスの関係もあるため、正月飾りをセッテイングする日は12月26日・27日・28日の三日間、もしくは30日を加えた四日間とかなり限られた期間となっています。29日や31日も使えれば大分日程に余裕があるのに…と思いますが、このNG日は休みの取れない現代人に対する嫌がらせではなく、それぞれ理由があって「避けるべし」とされています。

12月29日がお正月の準備をするのに良くないとされるのは、大掃除と同じく9が“苦(く)”に繋がるとして縁起が悪いと考えられ、特に29日は“二重苦”に通じるということで避けるべき日とされています。

12月31日の大晦日に正月飾りを飾るのは年神様がいらっしゃる直前に慌ただしくしているのは望ましくない・神様に対して失礼にあたるというのが主な理由。大晦日の飾り付けは「一夜飾り(いちやかざり)」と言われ、神様だけではなく伝統を守る方にも忌み嫌われています。

30日についてはOK説・NG説が混在していますが、NG説は昔の考え方では「旧暦で31日は存在しなかったので、30日が大晦日となり一夜飾りに該当する」ことを根拠としていることが多いようです。ただし30日については厳密に考えると12月31日だけではなく、旧暦と新暦とでは年間の日数も異なってくるという問題があります。このため新暦を使っている現代では30日に飾っても問題ないという説もありますから、できれば避けたほうが良いくらいに考えておきましょう。

飾り付け時期の結論

クリスマスをする方は、クリスマスツリーを片付けてから正月飾りを出すようにしましょう。神様方がお怒りになるのかは窺い知ることが出来ませんけれど、お部屋のインテリア的にも、神様に対しての礼儀としても控えたほうが確実です。なのでクリスマスをしないならば「正月事始め」を過ぎて大掃除が終わり次第、クリスマスをする方であれば26日から、28日の夕方までに飾り付けるようにするのが最も無難なタイミングと言えます。

大掃除も正月飾りも確実なのは28日までなので、30日は何か間に合わなかったときのための予備日と考えることをお勧めします。大掃除をそこまでしっかりしない派の方も、お正月飾りを置く場合にはその周辺をササッと拭いてからにしましょう。正月飾りは神様をお迎えするための目印。私達も雑に(汚い)ウェルカムボードが置かれていたり、その周囲にゴミが散らばっているお店には入りたくありませんよね。

代表的な正月飾りの由来と意味について

正月飾りはお正月を迎えるために飾り付けるものの総称。門松(松飾り)・注連・しめ縄飾り・輪飾りなどから鏡餅や御節などの食べ物まで沢山あります。破魔矢や羽子板・熊手などの縁起物も正月飾りの一種として扱われますし、掛け軸や生花などまで広く含むこともあります。下記では代表的なお正月飾りについてご紹介していきます。

門松(松飾り)

松飾りイメージ門松は正月に年神様(歳神様)を家に迎え入れるための依り代であるとされています。年神様は元旦に高い山から降りてくるという言い伝えがありますが、てくてくと歩いて家までいらっしゃるわけではなく、空から依代である門松に降りて来られると考えられています。門松は神様に家に来ていただくための目印である、と言われるのもこのため。

正月行事は年神様をお迎えして新しい一年を祝福してもらいたい、という思いの籠もったもの。神様に家に来ていただくための目印・依代である門松がないと話が始まりません。なので門松は正月飾りに欠かせないものであると言えますし、お正月の期間の表現として「松の内」という言葉が使われていることからも重要視されていたことがうかがえますね。

門松に「松」が使われるようになったのは、松という音が“祀る”に通じるためであると言われています。古代日本では木の梢(先端部)に神が宿ると考えられていました。最初は様々な木に神様が宿ると考えられていましたが、中国から松・竹・梅が特にめでたいものであるという考え方が入って来ました。松は冬にも枯れない針葉樹であることから、不老長寿や繁栄の象徴として平安貴族を中心に特別視されるようになっていきます。音が良いだけではなく、松は不老長寿に通じる特別な木と考えられたことで松を使う習慣が定着したと言えるでしょう。

お正月に限らずおめでたい物の象徴として扱われている松ですが、12月29日に松を飾ると9の末日と合わせて“苦を待つ”ことになってしまう「苦松」として忌み嫌われます。元々29日は二重苦として正月準備をしないことが推奨されている時期ですから、避けたほうが良いでしょう。この松が“松”に通じるという考え方からお正月飾りに松を使わない神社・地域もあります。

門松にも色々ある。注意したいポイントは…

現代の門松はデザインも素材も実に多種多様。色々と仰る方もいらっしゃいますが、基本的にはどの門松を選んでも問題ありません。日本の宗教は柔軟ですから。門松は左右一セットと対にして置かれているものが多いですが、一つだけを飾っても問題ありません。さらに略式では松の小枝に半紙を巻き、それに水引をかけたものを門松とする・紙に印刷したものを貼るという方法もありますから、難しく考えるよりは年神様に対して気持ちを込めることのほうが大切ですよ。

門松を飾る時に注意したいのは、中央にある三本の竹の高さが階段状になっているものを左右一セットで置く場合は「二番目に高い竹のある方向が対になるように置く」ということ。シルエットが<>もしくは><になるように置こうねってことです。二番目に高い竹を左右とも外向きに並べると家の中の災いを外に出す「外飾り(出飾り)」に、左右ともに内側を向くようにして置くと福を内側に呼び込む「内飾り(迎え飾り)」になります。どちらの飾り方をしても間違いではありません。

ただし左右どちらに置くか決められている門松もあるので、高さの違う門松を使う際は注意が必要。元々門松には向かって左側に置く雄松と、右側に置く雌松がありました。雄松は黒松・雌松は赤松でというルールがあり、分かりやすくするためにお花(葉牡丹)の色が紅白に分けられているものもあります。紅白の場合は白い方が雄松になるので向かって右側に、赤いものは雌松なので向かって右側に配置するようにします。お雛様の配置と一緒ですね。

現在ではよほど本格的なところで買わない限り、黒松と赤松を使っているが紅白分けられていないというものは少ないです。なので高さが三段階になっている門松を置きたい場合は、お花の色を見て紅白が決められていないかを確認してみて下さい。不安な場合は販売している方に確認するのが最も確実です。近年スーパーなどで多く目にする二本とも同じ高さの門松はどちらでも使えるとされていますし、そういうものは基本雌雄(左右)の規定も無いデザインのものがほとんど。

また門松には切り口が斜めになっている「そぎ」と、真横に切られている「寸動」と呼ばれるタイプがあります。これについても地域差によるものですので、特に気にする必要はありません。不安な方は親類やご近所さんに尋ねるか、近くに飾られているものに倣えば間違いないでしょう。そぎの門松は徳川家康が三方ヶ原の戦いに敗れた後、次には武田信玄を斬ってやるという念を込めた事がきっかけで出来たという説もありますよ。

注連縄・しめ飾り(輪注連)

注連飾りイメージ

神社や神棚などにあるしめ縄(注連縄)は、人の領域と神様の領域を区切る境界線として使われています。その由来は日本神話にまで遡るとも言われています。神話では天照大神が天岩戸に隠れてしまい、世界は闇に覆われ様々な災いが起こったというお話があります。『日本書紀』には天照大神岩戸の外へと出た際に、太玉命(フトダマノミコト)が岩戸の入り口にしめ縄を張り「もう中には入らないで下さい」と言うシーンがあります。

しめ縄起源には日本書紀説以外に稲作との関係など諸説ありますが、しめ縄は神域もしくは神様を迎え入れるのに適した清浄な場所であることを意味するために飾るものであるというのは共通。俗世との結界という言い方をされることもありますね。お家に神棚がある方はしめ縄を張っていらっしゃるのではないでしょうか。昔は神棚以外にも竈(かまど)や井戸などの神様の宿る場所にもしめ縄が張られていました。不浄を神様から遠ざけるだけではなく、神様に出ていかないでくださいと願う意味合いがあるという説もあります。

対して正月飾りとして使われる、しめ飾り。こちらは呼び名にも“飾り”と付く通り、神社や神棚にあるしめ縄よりも装飾的で派手な印象。古くは年神様(歳神様)を祀るための結界もしくは門松と同じく依代として、お正月前になると不浄な場所・重要な場所にいくつもしめ縄を張っていました。しかし段々と年神様を迎えるために、様々な縁起物を加えるなど趣向を凝らすようになったと考えられています。しめ飾りの“飾り”には「家に来て下さい」という願いが込められているんですね。

しめ縄に裏白・ゆずり葉・橙などの飾り物を結びつけ、紙垂(しで)を付けたものはしめ飾り以外に玉飾りとも言います。また縄部分をくるりと回して輪にしたものは「輪飾り(輪締め)」と呼び分けることもあります。かつては西日本はしめ縄スタイル・東日本は輪飾りスタイルのしめ飾りを用いると言われていましたが、これは輪飾りはしめ飾りを簡略化したものだから。近畿地方などでは簡易版ないし代用品的な位置付けの輪飾りは台所やトイレなどに飾るものであって、玄関先などには正式なものを使おうという認識ですね。

地域や年代にもよりますが、関東以北では“輪飾りは簡易版である”という認識があまりありません。このため玄関先でも鏡餅のそばでも使うのは輪飾りという過程が多くなっています。また最近は住環境の問題もありますし、飾り水引きと合体させたもの・しめ縄リースと言うべきなお洒落な輪飾りも多く登場しており、西日本でも輪飾り形を使う方も増えているようです。京都の晴明神社さんのサイトでもお飾り礼としてドアに輪飾りが付けられていますから、そこまで厳密に輪飾り=簡易版という話にこだわる必要はないでしょう。

鏡餅

鏡餅イメージ

お正月を連想させる飾り物として、現在では門松やしめ飾りよりもポピュラーと言える鏡餅。真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。12月に入ることからはスーパーでもホームセンターでもコンビニでもあらゆる場所で売られていますし、お値段的にも揃えやすいですよね。

鏡餅は鏡というよりも雪だるまを平たくしたような形状なのに“鏡”餅と呼ばれている理由については諸説ありますが、丸いお餅の形を“鏡”に見立てたという説が有力です。今は四角い鏡も多いですが、昔の鏡というのは銅鏡をイメージして頂ければ分かるように基本円形。そして自分の姿を確認するためというよりは、祭祀・呪術道具としての意味合いの方が大きいものでした。日本でも三種の神器の一つに鏡が入っていますね。鏡には神様や霊が宿るものという考え方もありましたから、お正月にいらっしゃった年神様(歳神様)の依代ともなります。

また平安時代頃には正月行事の一つに「歯固めの儀」という固いものを食べて歯を丈夫にすることで長寿を願うという儀式もあり、長く伸びること餅は長寿に通ずるとして固いものの中でもお餅が良いという話になったようです。餅には神様に捧げる神聖なもの・神が宿る特別なものとして神事にも欠かせないものでしたから、後に鏡と合体して神様が宿るもの=依代の一つとして床の間などに飾られるものになったと考えられます。

鏡餅は基本的に円いお餅が2つ以上重ねられていますが、これは福徳が“重なる”ことを掛けて「円満に年を重ねられますように」という願掛けになっています。飾り方については地域やお家によってもかなり差がありますが、定番と言えるのは餅の上に乗せる橙。橙はその音から「家が代々栄える」願いが込められているほか、橙を「玉」に串柿は「剣」に見立てることで三種の神器を揃えるという意味にもなります。そのほか御幣や紙垂(四手)・譲り葉・裏白・四方紅・昆布なども単に鏡餅を豪華に飾りてているわけではなく、厄除けや繁栄祈願に通じています。三宝と呼ばれる台座に載せるのは、神様へのお供えであることを表すため。

最大級に気合を入れて年神様を迎えたい・福徳が欲しいという場合はミカンではなく橙を使ったり、三宝に載せて形式に則った飾りを付けても良いですが、シンプルに鏡餅だけであっても問題はありません。形式よりも気持ちが大切ですよ。飾る場所についても一番立派なものは玄関もしくは床の間にというのが一般的ですが、厳密は決まりはありません。数の指定もありませんからキッチンやトイレなど昔から神様がいると考えられてきた場所から、普段よく使っている場所・自分にとって重要な場所に置いてみても良いでしょう。

おせち料理・御神酒

おせちは食べ物であって飾りじゃない!と言いたい気持ちもありますが、実はおせち料理も正月飾りの一つに含まれます。と言っても門松・しめ縄(しめ飾り)は年神様をお迎えする場所を作るという意味合いが強いのに対して、おせちや酒の場合は神様への供物という扱いになります。鏡餅の場合は依代である・供物である両説ありますが。

現在は鏡餅だけ、もしくは鏡餅+お神酒のみをお供えするという家庭の方が多いように思いますが、江戸時代には三宝の上に白米・熨斗鮑(のしあわび)・伊勢海老・勝栗・干し柿・野老・昆布・ホンダワラ・橙などの縁起物を載せて床の間に飾る「蓬莱飾り」もしくは「食い積み」と呼ばれる風習がありました。これは新年のお客様に振る舞うこともありましたが、徐々に飾り物としての意味合いが強くなり、さらに簡略化されて鏡餅とおせち料理という2つになったと言われています。

こうしたお供え物である蓬莱飾り(食積)の風習も継いでいますし、おせち料理は予め作っておいたものを食べることで一年中働きっぱなしの竈の神様にお休みしてもらう意味、縁起物を揃えることで幸福を願う意味もあります。飾りというと違和感がありますが、正月飾りに含まれるのも納得。他の正月飾りと大きく異なる点としては、おせちは大晦日に作っても良いということ。作り置きが出来ないのものもあるので「○日に作るのはダメ」という決まりはありません。

おせち料理についてはこちら>>

破魔矢・羽子板・熊手について

門松やしめ飾りと同様に羽子板も歳の市(羽子板市)で買うことが多いですが、破魔矢や熊手については初詣の際に神社やお寺でも売られているものを買うという方も少なくないと思います。お守りの一種というイメージが強い方も珍しくありませんが、こちらも正月飾りに含まれることがあります。

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正月飾りを片付けるタイミング・処分方法

食べ物以外

門松やしめ縄・しめ飾りなどお正月の飾り物であり、鏡餅やおせちなどのように食べることが出来ないものは松の内の最終日に取り外します。松の内は全国的に1月7日としている地域が多いと言われていますが、地域によっても1月10日・1月15日・1月20日までなどバラつきがあります。不安な方は地域に長く住まわれていそうなご近所さんに確認するのが確実です。時々「あの家、まだ飾っているなんておかしい」とか批判している方もいらっしゃいますが、元々地域差があるものですし、仕事などの事情もあるでしょうから他人様の批判はしないようにしましょうね。

おせち料理

正月飾りにも含まれてはいますが、おせち料理は食べ物。早く食べないと腐ってしまうものもありますから、こちらは早めに食べた方が良いでしょう。と言っても元日に全てを食べきる必要はありません。竈の神様にお休みしてもらおうという意味合いもあるので、三が日の期間中かけて食べるくらいが丁度良いという見解が多くなっています。買われたものであれば賞味期限が記載されているはずですから、それを目安にしても良いでしょう。

鏡餅

鏡餅は鏡開きの日まで飾っておきます。鏡開きもしくは鏡割りは、お供えしていた鏡餅を開いて食べる日のこと。1月11月を鏡開きとしている日もありますが、こちらも地域によって1月20日など違いはあります。とりあえず“歳神様(年神様)が帰られた後”というのが絶対条件ではあるので、正月飾りを片付けた後に行うようにはしてください。鏡餅には歳神様が宿ったと考えられているため、包丁などの刃で切ってしまうと「縁が切れる」と言われ避けるべきとされています。木槌などで叩いて“鏡餅を割ったもの”を使うのが望ましいとされています。

外した正月飾りの処分

正月飾りは毎年新しいものを使うという風習があります。このため食べることで消費するもの以外、松飾りやしめ縄飾りなどは処分するという方が大半でしょう。使い回しが絶対にダメというわけではないので、風習をあまり気にしないようであれば仕舞っておいて来年出すという方もいらっしゃいますが。

正月飾りの処分としては、神社の境内もしくは地域で行われる左義長(とんど/どんど焼き)に出すというのがポピュラー。基本的には1月15日の小正月に行われることがありますが、こちらも地域によって少し日にちが違ったり、消防法の関係で行わないというところもあります。当日でなくても神社やお寺に行くと「お焚き上げ」を受付けてくれるところが多いですから、そちらにお任せする方法もあります。破魔矢などを含むお守り・お札類も一年経ったらお焚き上げに出すのが正式なので、初詣の際に以前のものをお納めして新しいものを授与してもらう方が多いですね。その時に受付期間などを確認しておくと確実でしょう。

とんど焼きに行けなかった・近所の神社やお寺でも受け付けていなかった、という場合は一般ごみとして出しても問題はありません。正月飾りをゴミ回収に出す件については否定的な見解も多いのですが、きちんとお清めしてから出せば問題ないとしている神社も多くなっています。推奨されるお清め方法については神社によっても違いますが、塩で清めて紙で包んで処分するということは共通しています。細かく切ってからの方が良い・塩をかける順番があるという声もありますので、不安な方は近所の神社や破魔矢などを購入した神社に問い合わせてみると安心できるのではないでしょうか。

お正月飾りには一応決まり事がありますが、基本的には風習であるというレベルのもので、絶対にこうしなければいけないという決められているわけではありません。うるさく言う方もいらっしゃいますが(苦笑)自分の負担にならないペースや金額で飾り付けをすれば良いのではないでしょうか。日本の行事はわりと色々な部分がふわっとしています。よく日本は大乗仏教だからと言われますが、仏教に限らず「気持ちが籠もっていることが第一よ」というスタンスですよね。

もし絶対にこうしなければいけないという宗教観であれば、年籠りではなく初詣に簡略化されたり、徳川家の事情で日にちが変えられた時点で怒っているはず。二十何日かから長々と正月休みを貰っている方ばかりではありませんし、家中くまなく大掃除は出来なかった・正月飾りをお焚き上げに持っていけなかったとしても「ありがとうございました」「宜しくおねがいします」という気持ちがあれば許してくれるはず。感謝や敬意を込めるって大切です。