母の日に由来はある? 起源や歴史とは
-カーネーションの意味やオススメのお花も

母の日に由来はある? 起源や歴史とは<br />-カーネーションの意味やオススメのお花も

イベント盛りだくさんの5月、忘れちゃいけないのが母の日。4月くらいからインターネットでも実店舗でも大々的に関連ギフトの販売が行われていますし、母の日というものを全く知らないという方はほとんどいないでしょう。しかし5月5日こどもの日!のように日にちが決まっていないので、まだ良いや……と思っていたらギリギリの日程になっていたという経験がある方もまた少なくないはず。

母の日っていつだっけという話から、いつから行なわれている習慣ではじまりは何なのかを改めて確認してみませんか?カーネーション以外に母の日に使われている・ギフトとしてオススメとされているお花もいくつか紹介しますよ。新しい発見があったり、次の母の日の意気込みがアップしたりするかもしれません。

母の日の意味と日にち

母の日とは

簡単に言えば母の日は、お母さんに感謝する日。
もう少し固く詳しく言うなれば、お母さんの愛情に感謝して、日頃の働きを労る日とでもなりましょうか。お母さんへの感謝を込めて、カーネーションなどのお花を贈る日としても知られています。4月頃からカーネーションやプリザーブドフラワー・ハーバリウムなどのお花関係をはじめ、お菓子・服飾雑貨など様々なお店で母の日の特設コーナーが組まれていますね。

日本でも大々的に行なわれていますが、母の日は世界的な行事。日にちや風習は違えど、世界40カ国以上で何らかのお祝い・行事として定着しています。英語ではそのままmother’s day。日本では「母の日おめでとう」とか「母の日ありがとう」とか言う人はほとんどいませんが、英語圏では“Happy Mother’s Day!”と声をかけることもあるそうですよ。プレゼントを贈るイメージが定着していますが、お母さんに対する感謝と労いの気持ちを伝えることも大切ですね。

余談ですが、日本で母の日は国民の祝日とはされていません。日曜日の行事なのでお休みではありますけれど。その代り(?)に子供の日として知られる5月5日が、日本の祝日について定められた『国民の祝日に関する法律(第二条)』では“ こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する”日であると定義されています。大人になったら、こどもの日に母孝行をしても良いかもしれません。

母の日はいつ?

日本での母の日は5月の第2日曜日。
曜日で決められているので日にちは変化しますが、ゴールデンウィーク明けあたりになります。近い年度での母の日は、以下のようになっています。

  • 2023年の母の日:5月14日
  • 2024年の母の日:5月12日
  • 2025年の母の日:5月11日

ちなみに日本以外にも母親に感謝と労いの意を示す“母の日”は各国にありますが、日にちは別。
5月の第2日曜日を母の日としているのが数で言えばおそらく一番多く、日本以外にアメリカ・カナダ・オーストラリア・オランダ・ドイツ・イタリア・中国などもそうですね。フランスやスウェーデンなど5月最後の日曜日(キリスト教の精霊降臨の日と重なる場合は6月の第1日曜日)としている国もあれば、スペインやポルトガルは5月第1日曜日、イギリスやアイルランドは四旬節の第4日曜日が母の日。

世界的に見れば5月に母の日を行う国が多く、次いで3月も多い傾向にあります。しかし2月第2日曜日としているノルウェー・11月最終日曜日としているロシアもありますし、インドネシアでは12月22日。母の日に贈る花も日本やアメリカではカーネーションが定番ですが、国によって違う花が使われていることもありますよ。

母の日の起原・歴史とは?

母の日イメーシ01

古代から「母に感謝する」風習はあったかも…?

母の日の直接的な起原であるとは言い難いものの、母親のための祭典と言えるものは古代から存在していたと考えられています。古代エジプトの女神イシスや、古代ギリシアの女神レアやキュベレーのお祭りなどですね、多神教が主流だった原始宗教や古代宗教と呼ばれるものは、現在の宗教よりも“母性”もしくは“母体”を重要視する傾向があります。子を生む女性は大地の豊穣と結び付けられ、神聖な存在でも合ったという見解が多くなっていますよ。こうした女神を讃えるお祭りが現代までずっと続いていたというわけではないですが、母の日という行事が定着する下地になった可能性はあるかもしれません。

イギリスではマザーリングサンデー

母の日の開催日が日本やアメリカとは異なる、イギリスやアイルランドでは16~17世紀頃に“Mothering Sunday(マザーリングサンデー)”という日が設けられていました。彼の国ではこちらが母の日の起原であると言われることが多いようです。レント(四旬節/復活祭から46日前から復活祭前日までの期間)の第4日曜日を指します。

元々マザーリングサンデーはmother church(母教会)と呼ばれる、各地の本山のような教会へ供物と祈りを捧げる祭日でした。この行事のために奉公人は里帰りを許されるようになり、離れて暮らす母親に親孝行をする日となっていったと考えられています。このマザーリングサンデーは自分の母だけではなく広い意味での母、人以外の生命を育むものに対しても感謝対象となっているそうです。

直接的な“母の日”の起原はアメリカ

現在の“母の日”の直接的な起原として紹介されるのがアメリカ。というのも各国で母の日の起原には様々な説があるのですが、日本ではアメリカから母の日文化を導入しているため、アメリカ式の起原が重要視されているというわけです。アメリカで公式行事として母の日を制定させた立役者のアンナ・ジャービス(アンナ・マリー・ジャーヴィス/Anna Marie Jarvis)は、母の日の創立者であると紹介されることもありますね。アメリカで母の日が祝われるようになった年については1907年・1908年・1914年と色々な見方があります。こうした発足年の違いを理解するためにも、彼女とその母親の経歴をざっくりと紹介します。

ジャービス母娘の物語

まず、アンナ・ジャービスの母である、アン・ジャービスのお話です。
彼女は1850年代に衛生状態の改善や病気・乳児死亡率を低減させることを目的とした“Mother’s Day Work Club(母の日ワーク・クラブ)”を立ち上げ、公衆衛生運動を行うようになります。1860年代前半のアメリカ南北戦争中には中立を宣言し、“Mother’s Work Days(母の仕事の日)”と称される双方の負傷兵の衛生状態改善や看護活動も行いました。アメリカ南北戦争後には南北戦争によって出来た亀裂を埋める会を開催するなど、女性そして母親のための社会活動家であったと言えますね。

アン・ジャービスの娘であるアンナ・ジャービスも若い頃から母親の主催する社会活動に参加し、母を敬愛していたと伝えられています。母アン・ジャービスの死後から2年経った1907年5月12日には教会で母の追悼式を開き、母が愛していた花である白いカーネーションを飾りました。ちなみにアンナの母が亡くなったのは5月9日の日曜日。礼拝が行なわれれた日と日にちがズレているのは、日にちよりも“日曜日”の礼拝と合わせたためだと言われています。

母の日制定に向けて

1907年にアンナ・ジャービスの行為を見た人々は彼女の母への思いに感動し、翌年の1908年には教会で公式に母の日の礼拝が行なわれました。

アンナ・ジャービス自身も、友人たちに「母の日」を作ってアメリカの祝日にしようと提案します。アメリカ合衆国議会は一度1908年に母の日を公休日にするという提案を否決していますが、百貨店で母の日の催しが行なわれたことなどもあり、アンナ・ジャービスと関わりのない人々にも母の日を行うという動きが出始めます。1910年にウェストバージニア州で祝日として認められ、他の州もこれに続いたため、1914年にはアメリカ合衆国議会も5月の第2日曜日を“母の日”として可決しました。正式に母の日が認められたのは1914年ということになりますね、

アンナ・ジャービスが行った1907年の母の追悼式・1908年の母の日礼拝で配られたカーネーションは白。当初の母の日のシンボルというのは白いカーネーションだったのですが、アンナが亡くなった母のために用意したことから後に“他界した母には白、健在な母には赤(ピンク)のカーネーション”を胸に飾って母を讃えるという形に変化します。これがさらに変化し、プレゼントとして赤いカーネーションを贈るという風習が完成しました。

母の日のカーネーションイメージ

アンナ・ジャービスは母の日を無くそうとした?

母の日の制定に力を注いだアンナ・ジャービスですが、晩年は母の日を廃止する活動を起こしています。彼女が母の日を無くそうとしたのは彼女はお金儲けを目的に商業化した“Mother’s Day”に憤慨していたためと言われていますが、実際のところは分かっていません。しかしカーネーションや関連商品を売る業者に対して、自分の財産を費や訴訟も多く起こしているのは事実。母の日に関わる業者・団体を妨害して逮捕されたこともあるほど。

アンナ・ジャービスは既成品のグリーディングカードを母親に贈ることについても「母に手紙を書く時間さえも惜しむのか」とお怒りだったそう。他人の推測とはなりますが、彼女にとっての母の日とは世界にたった一人しかいない“母”に感謝し祝う日であって、ビジネスライクな行事ではなかったのかもしれませんね。よく母の日の創立者は後に撤廃運動者に転じた言われ方もしますが、若い時代は母の日を作るために奮闘し、後半生は母の日の本来の意味を取り戻すために戦っていたようにも思えます。

日本での母の日の始まりと定着

日本で母の日のイベントが行われるようになったのは、青山学院に関わる女性宣教師達の尽力によるものであると言われています。日本で大々的に母の日が祝われたのも、1913年(大正2年)に青山学院で行なわれた「母の日礼拝」が初とされています。

それよりも前、青山学院の源流となった海岸女学校の第3代校長を務めたメアリー・J・ホルブルック氏が日本でも母の日を広めようとしていました。しかし彼女は病に倒れ、その意志を継いだマイラ・E・ドレーパー氏が1913年に青山女学院で日本で初となる母の日行事を行うこととなります。このため日本に母の日が導入されたのは明治末とする見解もありますが、実施されたという意味合いで見れば1913年になりますね。

1915年頃からは青山学院の教授だったアレクサンダー女史により紹介され、キリスト教関係の団体を中心に母の日行事が日本中へと広まっていきました。これに反対するかのように1931年には大日本連合婦人会が結成され、当時の皇后誕生日である3月6日を母の日とする活動を行いましたが、あまり普及はしなかったようです。1932年になるとかつて青山女学院院長を努めていたファニー・G・ウィルソン氏の働きかけによって、日本でも母の日が公式行事として認められるようになりました。

これを受けて1937年に森永製菓が豊島園で「森永母の日大会」を開催したことをきっかけに、キリスト教関係者以外にも母の日を祝う文化が広まっていったと言われています。ちなみに「森永母の日大会」は3月6日ではなく、5月8日に行なわれたそうですよ。しかし1939年から第二次世界大戦が始まると、母の日を祝うことも敵国の習慣であるとして禁止されてしまいます。このため母の日文化は、昭和初期に一時衰退・断絶したと言えるでしょう。戦後1949年頃にはアメリカと同じく母の日が5月の第2日曜日に変更され、再び日本でも母の日が祝われるようになり、現在に至っています。

母の日に贈る定番の花とその意味とは

日本の母の日の定番、カーネーション

日本で母の日に贈る花といえば、カーネーションが代表的。母の日が近づくとお花屋さんには必ずと言って良いほど赤やピンクのカーネーションが置かれていますし、スーパーやコンビニなど普段お花を置いていないお店でも販売されていることがありますね。カーネーションが母の日のお花として使われたのは、アメリカでの母の日の起原でもご紹介したようにアンナ・ジャービスが利用した花であるため。

それ以外に、カーネーションは花言葉が「愛情」や「無垢で深い愛」など母性を連想させるということもあります。ヨーロッパではイエス・キリストが処刑された時、母マリアが流した涙の落ちたところから生えた花だという伝説もあるそう。由来や花言葉、そしてふんわりと巻いた柔らかい花の見た目もザ・お母さんというイメージなのではないでしょうか。

避けたほうが良いカーネーションの色

白と黄色のカーネーションは要注意。

アンナ・ジャービスが亡き母親に白いカーネーションを贈ったことから、白いカーネーションは他界してしまったお母さんへ、ご健在のお母さんには赤もしくはピンクのカーネーションを贈ることが一般的になっています。相手が気にされないようであれば白を混ぜた花束も素敵ですが、縁起を担ぐタイプの方であれば嫌な思いをさせてしまうことにもなるため白いカーネーションは避けたほうが確実でしょう。

他の花でもありますが、カーネーションもまた色によって微妙に花言葉が違ってきます。赤やピンクは「母の愛」など愛情や美しさを、白いカーネーションは「純粋な愛」を意味するので問題ありませんが、黄色いカーネーションには「軽蔑」や「失望」という花言葉もあるため注意が必要。カラフルな花束に仕上げたい場合には、チューリップやガーベラなどを加えたほうが無難でしょう。こうして考えると、日本におけるカーネーションのチョイスとしては、やはり定番の赤・ピンクが確実ですね。

またフランスではカーネーションがお葬式の花・お悔やみの花として使われているそう。日本で言うところの仏花を渡すような感覚になってしまうため、よほどカーネーションが好きな方でなければプレゼントは避けたほうが良いでしょう。ではフランスの母の日に何の花が贈られているのかと言うと、バラ・ユリ・ボタンなどが使われることも多いそうですが基本的には相手が好きな花だそう。ちょっとオシャレですね。

母の日に適した、カーネーション以外のお花は?

母の日の定番はカーネーションですが、近年はフラワーアレンジメントやプリザーブドフラワー、ハーバリウムなど色鮮やかなものが好まれる傾向もあります。フランス式ではないですが、お母さんの好きな花を贈るという方も少なくないのではないでしょうか。実は花言葉の関係などからカーネンション以外にも「母の日に贈るのに適している」とされる花は数多くあります。花言葉にそこまでこだわる必要はないのでお母さんの好きな花を贈るのがベストかとは思いますが、迷った時に参考になりそうな“母の日の花”の代表をいつかご紹介します。

お花色々イメージ

バラ

カーネーションと並んでよく使われるバラ。母の日に限らず花束・ブーケなどの定番の花でもあり、定番足り得るだけのゴージャスさがありますね。ただし花言葉の関係を考えるなら、「熱烈な恋」や「私を射止めて」など、どちらかと言えば恋人に対する言葉が多い赤いバラは避けたほうが無難。黄色いバラは花言葉もバリエーションが広く諸説ありますが「嫉妬」など悪い言葉があるので用心したほうが良いでしょう。

逆にピンクは「幸福」や「温かい心」など家庭的な言葉があるので母の日向けと言えます。母の日の花束にピンクのバラが使われることが多いのも納得ですね。また結婚式というイメージのある白いバラにも「心からの尊敬」などの花言葉があり、近年は年上の方に贈るお花として使われることが増えています。バラは多く使われているだけに、渡す本数によっても意味が変わると厄介。母の日であれば「あなたの思いやりと励ましに感謝します」の8本、もしくは「最愛」を意味する11本あたりが無難ではないかと思います。

チューリップ

優しく、ほのぼのするような素朴な印象のチューリップ。カラフルな色合いと形状から、可愛らしい花と好意的に受け取る方が多いのではないでしょうか。形状や花の大きさからブーケの主役としても活躍してくれますし、実は脇役にもなれる便利な花でもあります。そんなチューリップの共通花言葉は「優しさ」や「思いやり」と、まさに母の日にピッタリ

ただし白いチューリップには「失われた愛」、黄色いチューリップには「報われぬ恋」などネガティブな花言葉もあるため、バラと同じくピンクを中心に揃えるべきだという意見もあります。花言葉にこだわりすぎる必要はありませんが、主役に使いたい場合はちょっと考えてしまいますね。対してビンクのチューリップは日本の花言葉で「誠実な愛」が、西洋の花言葉では優しさ・愛情・幸福など柔らかい意味合いのものが多くなっています。

菊(マム)

日本では仏花のイメージもあり、あまり使われない菊。しかしオーストラリアでは伝統的に母の日=菊の花を贈ると言われています。理由としては母の日頃にオーストラリアでは菊が見頃であるということが一つ。加えてキク属の属名“Chrysanthemum”を英語読みするとクリサンセマムになり、それを略して「マム」と呼ぶことから“母(Mom)”に通じるということもあるのだそう。

ちなみに菊と言っても仏花のイメージがある白や黄色の和菊だけではなく、1本の茎に複数の花を咲かせるスプレーマムや、お花が丸くなっているポンポンマム・ピンポン菊など賑やかでオシャレなものも多くあります。菊だけで花束を作るのはさておき、白や緑のピンポン菊を入れると花束がぐっと引き締まった感じになりますよ。ちなみにピンポン菊は花言葉にも「高尚」や「女性的な愛情」などがありますから、実は母の日にピッタリな花かもしれません。

デイジー(雛菊)

菊よりも更に使いやすいのが、デイジー。実際に日本で販売されている花束でもデイジーが使われているものが多いように思います。パッと開いたビジュアルは明るく可愛らしい印象がありますし、カラーバリエーションが豊富なのも魅力ですね。もう少し花束を華やかにしたいという時にも重宝します。

そんなデイジーの花言葉は、日本と西洋で若干異なるものの「美」や「純潔」とされています。黄色いデイジーの花には「ありのまま」という花言葉もあるので、黄色いカーネーションよりは母の日の花束にふさわしい感じになるのではないでしょうか。ブルーデイジーの「幸福」も良いですね。花期が長いことが由来とされていますが、日本では雛菊以外に延命菊や長命菊という別名もあるので、そちらの方でも縁起が良さそう。

カーベラ

デイジーと同じくぱっと開いたお花が明るい印象のガーベラ。こちらもカラーバリエーションが豊富で、他の花と組み合わせやすいことが魅力です。花言葉も日本で「希望」など、英語では「元気」と良いイメージ。特にピンクのガーベラは花言葉に「感謝(appreciation)」や「思いやり(compassion)」があるため、母の日のお花として適していると考えられます。

胡蝶蘭

見た目にもゴージャスで、お祝いごとによく使われる胡蝶蘭。花束を作るというよりは、一点ドーンと豪華に贈るタイプですね。縁起物感覚で多く利用されているのは見た目だけではなく、胡蝶蘭共通の花言葉が「幸福が飛んでくる」のためとも言われています。母の日の贈り物としても適したお花ですが、ただし独特の見た目から好き嫌いが分かれるタイプのお花でもありますので蘭系が好きかは事前に確認したほうが無難でしょう。

アヤメ/カキツバタ

アヤメ(アイリス)属のお花も母の日の贈り物に良いと言われています。青紫系の花が多いので白系や青色系のコーディネートや、差し色として重宝するという側面もあります。日本でもどちらが素晴らしいか甲乙つけがたいという意味で「いずれ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)」という慣用句がありますから、好まれている花と言えるでしょう。アヤメ属の中でも特にカキツバタは花言葉が「幸せは必ずくる」と前向き。

カスミソウ

カスミソウメインの花束はあまりありませんが、脇役として定番のお花。ある意味バラよりも花束やブーケに登場する率は高いかもしれません。小さな白いお花が加わるだけで、花束にボリュームが出て華やかになりますよね。そんなカスミソウの花言葉は「感謝」や「幸福」赤やピンクのカーネーションと組み合わせるだけでも見た目・気持ち両方をアップさせてくれる存在と言えます。

その他

上記でご紹介した以外にも、花言葉が「感謝」とされているピンク色のガーベラやカンパニュラ「感謝」と「豊かな愛情」が花言葉のダリア(白)なども母の日の花として使われることがあります。アジサイは「家族団らん」という花言葉を持つから良しとする一方、移り気や冷淡など悪い意味を持つのでNGとする人もいらっしゃいますね。

贈り物にメッセージ性をもたせるという意味では花言葉も便利なのですが、結構、相反する花言葉を持つ花も多いのが実状。あまりこだわりすぎると選べなくなってしまうため、個人的には気にしすぎないことをお勧めします。自分的に花言葉が無難そうなのはカランコエ(幸福を告げる・たくさんの小さな思い出)とか、ペチュニア(心のやすらぎ)とか、鉢植え系になりますし…。お母さんがもらった時に、嬉しいと感じるお花を選ぶのが第一じゃないかな。

参考サイト:Mother’s Day – WikipediaMother’s Day Flowerse恋愛名言集大学プレスセンター

ものすごく古くから行なわれている行事のように感じる母の日ですが、実は20世紀初頭に誕生した新しい文化。100年ちょっとでここまで世界的に行なわれているイベントとなっているんですね。その理由には創立者のアンナ・ジャービスさんが怒っちゃったように金儲け・ビジネスシャンスと見た人が多かったという面もあるとは思いますが、各国共通で「自分を生んで育ててくれたお母さんは特別な人」という認識があったと思いたいです。

両親が離婚している方や母親を早くに亡くしている人の心情を思えば、母の日イベントは微妙じゃないかっていう声もあります。しかし母の日には夫が妻に花を折ることもありますし、近年は母親以外でも年上のお世話になっている方にお花を贈るという方も増えているそう(母と同じくらいかそれ以上に年齢が離れている人にね)。母に限らず「お世話になった女性に感謝する日」的なニュアンスになったら素敵な気がしています。そのうち友チョコ的な感覚で、ママ友がお互いを労りあうような文化も出来るかもしれません。