ハネムーン(新婚旅行)の由来と歴史
-日本ではいつから? 日本初は坂本龍馬?

ハネムーン(新婚旅行)の由来と歴史 <br/ >-日本ではいつから? 日本初は坂本龍馬?

結婚式と並ぶ新婚さんの一大イベント、新婚旅行(ハネムーン)。相手の両親や親類・参加してくれるゲストの方々へも考慮しなければいけない結婚式&披露宴に対して、二人きりで好きに楽しめる新婚旅行はまた別の楽しみがありますよね。ガッツリをお休みを取って中々行けない遠くの国に行く・ランクの高いリゾートに宿泊するなど、普段の旅行よりも贅沢に楽しみたい・楽しんだという方も多いのではないでしょうか。

想像するだけでも楽しい気分になれるハネムーン。しかし改めて考えるといつから結婚式の後に旅行に行くことが定番になったのか、ハネムーンってそもそもどういう意味とか、気になりませんか? そんなハネムーンの由来や歴史・欧米で近年人気となっているミニムーンについてや、日本における新婚旅行の歴史についてご紹介します。雑学としてはもちろん、新婚旅行プランのアイディアに繋がるヒントがあるかもしれません^^;

新婚旅行(ハネムーン)とは

新婚旅行とハネムーンの意味と語源

新婚旅行もしくはハネムーンは、結婚した新婚夫婦が行く旅行のこと。
新婚旅行は文字通り“新婚の時に行く旅行”とされていますが、結婚後どのくらいまでという決まりはありません。かつては挙式後すぐに行く旅行・旅行先で初夜を迎えるものが新婚旅行(ハネムーン)であるという見解もありましたが、現在は仕事などの関係もあり挙式・婚姻届提出から時間を開けて旅行に行かれる方も少なくありません。お二人が新婚旅行であると意識していればOKですね。

ハネムーンは英語でHoneymoon、honey(ハチミツ)+moon(月)という単語で構成されています。日本でもほぼ直訳的に“蜜月(みつげつ)”という呼び方をする場合もありますね。この言葉の語源については諸説ありますが、元々は旅行ではなくmoon=月・期間を指す言葉であったと考えられています。

ハニーが付けられ理由は、一説では古代から中世にかけてのヨーロッパでは、新婚家庭の男性(花婿)に蜂蜜酒を飲ませる風習があったことが語源と言われています。蜂蜜酒は精力増強に良いと考えられ、かつミツバチは多産なので「子宝に恵まれるように」という意味があったのだとか。一ヶ月間新郎新婦は家にこもって子作りに励んだ…なんて説もあります。そこまでいくと甘々な期間というよりは新婚夫婦の仕事として子供をと鬼気迫るものも感じますね。

その他にハチミツのように甘い新婚期間を指すという説や、逆に“結婚生活が蜜のように甘いのは一ヶ月だけ”もしくは“愛は月の満ち欠けのように変化する”いう先達の戒めの言葉だったという説もあります。かつて日本で成田離婚なんてものが流行ったことを考えると、確かに嫌になるときもあるからねという警告だとしてもおかしくはないかもしれません。

…どちらにせよ元々はハネムーンは結婚直後に出かける旅行を指す言葉ではなく、新婚期間を指す言葉だった可能性が高いでしょう。時代と共にハネムーン(蜜月)の期間に旅行に行くようになったので、新婚旅行のことをハネムーンと呼ぶようになったと考えられています。現在は新婚旅行=英語でハネムーンという印象がありますが、新婚限定感のある新婚旅行に対して、ハネムーンという言葉は元々が期間を指すもの。言葉の表現上では“蜜月”と新婚に特定していませんから、近年はシニア向けハネムーンという言葉もあります。

ブライダルカーについて

海外TVドラマや映画などでは、教会で挙式を上げた新郎新婦がリボンや花束で飾り付けされた車に乗り込むというシーンがよく使われます。車の後ろには空き缶や靴などが結び付けられおり、ガラガラ音を鳴らしながら去っていく新郎新婦の姿を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

あのデコレーションされた車は“ブライダルカー(Bridal car)”もしくは“ウェディングカー(Wedding car)”と呼ばれるもの。元々はブライダルカーに乗ってハネムーンに出発するという風習があり、結婚式を終えて初夜を迎える場所・新婚旅行へ向かうための象徴という意味もあるようです。しかし現在は退場時の演出の一つ・素敵なブライダルフォトを撮るためのアイテムとしての印象のほうが強いようではありますが。

ちなみに靴を結びつけるのは、父親が娘を託すという想いを込めた風習であるそう。結び付けられているのは花嫁さんが昔履いていたお古の靴。空き缶をガラガラを鳴らして進むのは騒々しい音で悪霊が寄ってくるのを防ぐためだとも、幸せな気持ちを周囲に伝えるためだとも言われています。

ハネムーン/新婚旅行のイメージ

新婚旅行(ハネムーン)の由来と起源・歴史

起源は古代の風習?

現在は否定的な見解もありますが、ハネムーン(Honeymoon)という言葉の語源は“蜂蜜酒(ミード)”であるというのが定説ではあります。古代から中世にかけてのヨーロッパでは、新婚夫婦は一ヶ月間ハチミツを原料に作られたお酒を飲み、子作りに励むという風習があったと考えられています。蜂蜜酒を飲むのは媚薬・勢力増強効果があると考えられたためであるととも、ハチが多産の象徴とされておりあやかるためであったとも言われています。

そのほか、季節との兼ね合いも関係しているという説があります。ヨーロッパでは古くからジューン・ブライド=6月に結婚した花嫁は幸せに過ごせるという伝承がありました。6月というのは植物の芽吹きが落ち着いて、巣にハチミツが溜まってくる時期。蜂蜜酒(ミード)はハチミツを水で薄め、酵母を入れて3日間ほど発行させると作ることが出来ます。6月に結婚したカップルへの祝いの品として、多産や子孫繁栄を連想させるハチミツで作った蜂蜜酒は贈りやすいものだったというわけですね。

ちなみにヨーロッパでジューンブライドが定番となった背景には、農作業の繁忙期との関係も考えられています。仕事が忙しい3~5月を避け、結婚するなら仕事が落ち着いた6月にという現実的な問題があったという説。さらにロマンチックさの欠片もない話になりますが、ジューンブライドが推奨された理由としては農繁期に結婚式をする余裕がなかっただけではなく、妊娠出産期間の調整目的もあったという見解もあります。結婚して早々に妊娠してくれたら、農繁期との兼ね合いがよろしかったのだとか。一か月分の蜂蜜酒というのも「早く子どもを作れるように」と言う祝福でありプレッシャーであった…という可能性も確かに否定は出来ませんね。

もっと衝撃的な“誘拐”説も

蜂蜜酒ロマンス説よりもさらに賛否が分かれる説ではありますが、誘拐婚を新婚旅行の起源と考える方もいます。中世頃までは持参金を用意できなかったり、花嫁の親に認められなかった男性は、意中の女性を攫っていくという風習があったそう。もちろん花嫁の父親や親類は探し回り、花嫁を連れ戻そうとします。しかし花嫁さんが子どもを妊娠してしまえば連れ戻されない=結婚が成立するという思考。妊娠せずとも何ヶ月も男と二人っきりでいれば、花嫁の両親も諦めるしかありません。男性は数ヶ月単位で女性を隠し、十分に確保できない食料の補完として蜂蜜酒を飲んでいたという話もあります。

現在のハネムーンのような甘くて幸せなムードは皆無ですし、これがハネムーンの起源であるというのは無理があるようにも思いますが…歴史的にそうした風習があったというのは事実の模様。ハネムーンに限らず現在に残っている結婚式の伝統には、誘拐婚のような暗く忌まわしい歴史があるという指摘もあります。過去は変えられませんが、現在のように双方同意のもとで楽しく旅行に行けるようになったことは幸せなことなんですね。

新婚イメージ

新婚旅行は19世紀初頭から

古代の風習はさておき、結婚式を挙げた新婚夫婦が旅行に行くようになったのは19世紀初頭のイギリスからと考えられています。ただし現在のように結婚式後にバカンスを楽しみながら愛を深めるという趣旨ではなく、結婚式に出席できなかった親戚を訪問する“ブライダルツアー”と呼ばれるもの。二人っきりではなく家族や友人を伴うことが多かったようですから、新婚旅行と言うよりは挨拶回りという感じですね。

このイギリスの習慣はすぐにヨーロッパ中へと広がり、各国で結婚式後に親類や友人を尋ねる旅行が行われるようになります。当時は現代以上に旅行にお金がかかる時代でしたし、仕事の休みというものも確立されてはいませんでしたから、新婚旅行の始まりと言える“ブライダルツアー”を敢行できたのは上流階級の人々だけでした。しかし産業革命による発展によって中流階級の人々も裕福になっていたこと、列車や車などの普及によって、時代と共に庶民もこのブライダルツアーを行うようになっていきます。

19世紀後半頃には結婚式に参加できなかった人々の顔見せではなく、二人で旅と夫婦水入らずの時間を楽しむ行為が新婚旅行へと変化していきました。さらに少し奮発すれば飛行機にも乗れようになったことで、新婚旅行は一生に一度は行ってみたい場所へ行くという目的も兼ねるようになって行きます。20世紀半ばまでにはリゾート地・ジャマイカやフィジーなどエキゾチックな場所が新婚旅行先として人気になり、20世紀後半には旅行会社やホテル・観光産業が様々なニーズに応えた新婚旅行用のプランを打ち出したことで更に豪華にロマンチックな旅という印象が浸透していきました。

近年はミニムーン&タイニームーンが人気

近年欧米ではは金銭面での関係や仕事の休みを取りにくいこともあって、結婚式と新婚旅行の間にミニムーン(Mini-moon)やタイニームーン(Tiny-moon)と呼ばれる小旅行を挟むという方が増えています。これはハネムーンを小規模にするというものではなく、生活が落ち着く・ハネムーン資金が貯まるまでの間を繋ぐ手段であるそう。一応ミニムーンは2~3日のちょっとした旅行に行く感じ、タイニームーンは週末などを活用して1~2日過ごすものという区分があるそうです。

ミニムーン(タイニームーン)を挟むことのメリットはいくつも挙げられています。

まず第一に金銭的な問題。結婚式が落ち着いた後に新婚旅行の計画を練ることになるため、一気にお金が出ていかず手元に残る生活資金が多くなります。中には結婚式を終えてから新婚旅行のために二人で貯金をしていくというカップルもいるそう。また結婚式と連動させず別々にスケジュールを組む場合、新婚旅行先のベストシーズン・最安値シーズンを狙えるというメリットもあります。

スケジュール面としても、各々の計画に集中できるのは嬉しいのではないでしょうか。結婚式と披露宴の計画だけでも憂鬱になってしまう人がいるくらい大変なのに、そこに新婚旅行の計画やパスポート・ビザの取得となると精神的にも肉体的にも忙しすぎますよね。挙式前後に同居する予定の方であればさらに慌ただしくなり、仕事も通常運転で行っているわけですから疲れてウンザリした気分になってしまうことも。やることが多すぎると話し合いでイライラして相手にあたってしまったり、挙式や新婚旅行を楽しめないという可能性もあります。そうしたデメリット無く結婚式・新婚旅行の二つを100%楽しめる、というのもミニムーンやタイニームーンが支持されている理由だとか。

さらにもっとシンプルに、結婚後の楽しみが一つ増えるということもあります。ミニムーンで近場へ旅行に行って、半年後ないし一年後にはじっくり計画を練ったハネムーンを楽しむ…考えただけでも楽しいですよね。大義名分がないと夫婦で旅行に行けないわけではありませんが、ミニムーン・ハネムーンと考えると行きやすいのも事実。さらに高値時期のハネムーンに行くよりも、旅行シーズン次第ではミニムーン+ハネムーンの方が安くなる場合もあります。たしかに現実的でメリットが多い選択と言えるかもしれません。

日本での新婚旅行の歴史

日本初の新婚旅行は坂本龍馬夫妻?!

日本で最初に新婚旅行をした夫婦は坂本龍馬とお龍夫婦である…という話を耳にしたことがある方も多いと思います。お二人は1866年(慶応2年)の3月~4月に薩摩を旅行し、温泉や名所を巡ったと伝えられています。陰謀説的にこの旅行は二人っきりではなかったなどの説も無くはないですが、二人で旅行に行ったことは事実だとしても、私達の思うハネムーン旅行とはちょっとニュアンスが違います。

というのも慶応2年の1月には“寺田屋事件”が起こっています。薩長同盟成立の後に伏見奉行の捕り手に襲撃され、指を斬られて命からがらに伏見薩摩藩邸に逃げ込むという、大河ドラマや映画で必ずと行って良いほど描かれる事件ですね。二人の新婚旅行はこの襲撃によって負傷していた坂本龍馬の湯治療養が目的だったと言われていますし、お尋ね者になってしまったので保護してくれた薩摩藩邸にずっと居るわけにも行かず幕府の追手から身を潜めたようにも見えます。愛の逃避行と言えば聞こえは良いですが、幕府側の目からすると指名手配犯のガチ逃避行。

坂本龍馬夫妻は薩摩で暖かく持て成され、湯治や名所巡り楽しんでいたことが当時の手紙などから分かっています。しかし結婚したから二人っきりで旅行にでも行こうか、というような気軽なものではなく、行かざるを得ない背景があったというのもまた事実。現代のカップルがウキウキしながら新婚旅行計画を立てて出発するのとは、心境にしろ状況にしろ別物と言えるのではないでしょうか。龍馬さんの怪我というのも結構なものだったようですしね。

坂本龍馬イメージ

日本初の新婚旅行は別の夫婦

1866年に薩摩を旅した坂本龍馬夫妻が日本初の新婚旅行者というのが定説となっていますが、実はそれ以外にも桂小五郎(木戸孝允)夫婦の方が先であるとか、小松帯刀であるとか、梁川星巌も夫婦で旅をしていたとか、日本で初めて新婚旅行を行った夫婦については諸説あります。これは正式に婚姻を結んでいるか・婚姻関係となってから旅に行くまでの期間など“新婚旅行”をどうとらえるかという違いもあるようです。

当然のごとく現代における知名度というものも関係していますね。日本初新婚旅行について諸説あることからも、江戸時代には許嫁・夫婦関係の男女が旅行に行くという文化は存在していたことが窺えます。極端な話をすれば記録に残っていないだけで一般庶民が「結婚できたことだし〇〇まで行こうか」と思い立って、縁のある遠方の寺社・湯治などに行ったという可能性もあります。ちょっと遠い実家に行ったり、伊勢参りに行ったりとか。お金に余裕があり仕事は大番頭さんがいれば大丈夫な裕福な商人とか、湯治ということにして羽根を伸ばしに新婚旅行に行ったりしていそうな気もしませんか?

歴史全般に言えることですが、史実とされるものは信憑性の高い記録や物証があってこそのもの。さらに通説や俗説になると“有名人”であるという事も結構重視されます。坂本龍馬は日本人好みの歴史的ヒーロー。お龍さんのエピソードもロマンチックに描かれているものが多く、かの“寺田屋事件”でもお龍さんの機転が名場面ですよね。国民的人気者で時代のパイオニアとも呼ばれる様々エピソードのある坂本龍馬が「日本初の新婚旅行」を背負うのに相応しく、お似合いではあるという事情もあったような気がします。

日本での新婚旅行普及は大正以後

江戸時代にも坂本龍馬夫妻のように新婚旅行と言える“新婚夫婦での旅”を楽しんだ方はいらっしゃったと推測されていますが、新婚旅行という文化が浸透したのは大正時代、もしくは戦後からのことと言えます。ヨーロッパと同じく明治末~大正にかけての時期には特権階級や富裕層の人々が、欧米の文化を取り入れていること・自分達の財力をアピールするような形で新婚旅行を行っていたことが分かっています。新婚旅行に行けるというのは一種のステータスだったとも言えますね。

しかし戦争が始まると旅行を楽しめるような社会風潮ではなくなりますし、日本はイギリスやアメリカが属する連合国陣営を敵に回していた側でもあります。戦時下でもお金と余裕があったカップルでも、国際的に見て海外には行きにくい状態だったでしょう。仰々しく国内旅行をすれば反感を買いますしね。

そんな訳で日本は第二次世界大戦が終わり復興の兆しが見えるようになるまで、ほとんどの方は新婚旅行には行きませんでした。特権階級ではない普通の人々が新婚旅行に行けるようになったのは、1950年代以降であるという見解が有力なのではないでしょうか。国鉄(現在のJR)の発足や高度経済成長などの影響もあり、一般の人々が旅行を楽しむようになった時期でもありますね。

1960年代には電車に乗って熱海など近隣の温泉地に行くという新婚旅行がちょっとしたブームになったようです。これには国鉄のキャンペーン・各地で復興を名目に誘致を行った・塩月弥栄子さんの『冠婚葬祭入門』という書籍がベストセラーになり結婚式の風習や海外の文化が広く知られた関係も考えられています。マナーブックはさておき、各地で観光業に力が入れられるようになったということが新婚旅行普及の大きなポイントと言えそうです。

海外旅行は1970年代以降

1970年代に入ると海外旅行へ行く人も珍しくなくなっていきます。所得も上がっていましたし、TVの普及などで様々な情報を得ることが出来るたのも大きいですね。現在のように格安航空券などはありませんが、1970前後の時期は富裕層ではなくとも奮発すれば海外に行けるようになった頃合いと言えます、

また旅行会社や欧米式(キリスト教式)の結婚式演出を行うようなブライダル産業も多くなり「新婚旅行はハワイでバカンス」といったキャンペーンも大々的に行われるようになっていました。新婚旅行で海外に行くというのは憧れでありステータスでもあったのではないでしょうか。行き先もグァム・ヨーロッパ・北米など幅広く選べるようになっていき、80年代後半~90年代初頭のバブル期には海外に行くのが当たり前・むしろ両親や親戚も連れてハワイで挙式しちゃうレベルに。

その後も円高の影響から海外旅行は人気でしたが、近年は不況の影響もあり国内旅行を選ぶ・新婚旅行に行かない派も増えています。経済状況や仕事を休みにくい、生まれてくる子どものための貯蓄に回りしたい、授かり婚で旅行は体調面に不安がある…など新婚旅行に行かない理由は様々ですが、結婚式や新婚旅行を昔ほどゴージャスにする必要性を感じていないカップルも多いのではないでしょうか。

逆に豪華旅行や長期旅行に行かれる方もいらっしゃるので、新婚旅行にも格差が大きいというか、何を重視するかをそれぞれが見極めていると言えるかもしれませんね。皆と同じことをしなくてはいけない、自分のステータスをアピールしないと後ろ指差さされる…というご時世でもありませんから、二人が納得できる新婚旅行に行く(もしくは行かない)というのが最も大切ではないでしょうか。

参考サイト:The surprising history behind honeymoonsWhat Is A Tiny-Moon?新婚旅行の歴史坂本龍馬 – Wikipedia

我が祖父母は北海道から、広島県にある祖父母の家訪問が新婚旅行であったそうな。今なら結婚のご挨拶で普通に飛行機に乗っていく方がほとんどでしょうが、当時は19世紀のイギリスのごとく結婚報告が新婚旅行変わりだったんだって。終戦前に生まれていらっしゃる方だと新婚旅行に行かなかったという方も珍しくありませんし、海を渡れただけ豪華だったのかなぁと思ったり。そこまでして挙式後に旦那の実家に行くってどんな気持ちだったのか…。

新婚旅行と言えば20世紀末に流行った「成田離婚」なる言葉のインパクトが半端ない。新婚旅行を機に、相手の知らなかった面・残念な面を発見して愛が冷めてしまうというアレです。欧米で流行しているらしきミニムーンを挟んで、結婚式から時間をあけると幻滅する可能性も減るかもしれませんね。挙式の後は打ち上げ気分で温泉に行って、新生活が落ち着いて余裕ができたらハネムーンに行くという方法…個人的にはかなり素晴らしいアイディアだと感じています。